レギナウス 00


少女が居た。
ボンヤリと、真っ赤に染まった両手を放心したように見つめていた。
少女の頬にも赤いモノが付着してその顔を汚している。
そして少女はその視線を、己の足下へとゆっくりと落としていった。
──そう、その瞬間こそが……。
「い、いやあぁぁぁああぁあぁあああっ!!!!!」

血濡れた空間に、まだ幼い少女の甲高い悲鳴が響き渡った。



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